お焚き上げ

遺影の処分方法とは?遺影の意味や保管方法もご紹介!

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葬儀や通夜で使用する遺影写真ですが、通夜が終わった後の取り扱いに困っている人は少なくありません。普通の写真であれば気にせず処分できる人でも、遺影写真となると縁起が悪くなりそうで怖く感じることでしょう。

そこで本稿では、遺影の処分方法を3つご紹介します。遺影が持つ意味や遺影に関する良くある質問についてもまとめているので、是非最後までご一読ください。

遺影を処分する3つの方法

遺影を処分して良いか迷っている人は少なくないでしょう。大前提として先に結論をお伝えすると、遺影は処分しても全く問題のないものです。その理由の詳細は後述します。

その前提を踏まえた上で、遺影を処分する方法は大きく以下の3つです。

  • 自分で処分する方法
  • 供養後にお焚き上げをしてもらう方法
  • 捨てずに飾る方法

それぞれの方法について、詳細を解説します。

自分で処分する

燃えるゴミとして処分する方法です。遺影はよっぽど特殊な素材を使用していない限り、燃えるゴミとして扱えます。

仏教徒ではなかったり遺影に写っている人に特に親近感がない人は、通常のゴミと一緒に処分しても問題はありません。

ただ、霊的なものを信じない方の中にも写真をそのまま捨てることに抵抗を感じる方もいるでしょう。カラスなど袋を破るなど何かの拍子でゴミ袋の中身が外に飛び出し、身内の写真があらわになるのを避けたいと考える人は少なくありません。

そういう方は、写真を漂白剤につけて写真の絵を真っ白にしたりシュレッダーやハサミなどで細断したりと工夫してから処分することをおすすめします。

自分で処分する場合の注意点ですが、ご自身以外にご家族がいる場合は処分方法を相談してから処分するようにしましょう。ご家族の方は遺影を残したいと考えていたり供養してから処分したいと考えていたりするかもしれません。

当たり前のことですが、遺影は処分してしまうと手元には何も残りません。もし、処分してからしばらくしてもう一度見たいと思っても見ることはできなくなってしまいます。そういったことも考慮すると、遺影を処分する前にデジタルに保存してから処分するなど工夫した方が良いでしょう。

供養後にお焚き上げしてもらう

お寺や神社のお坊さんに依頼して、遺影写真を供養した後にお焚き上げしてもらう方法です。

お焚き上げの依頼からお焚き上げを完了した証明書(供養証明書)をもらうまでの流れは、以下の通りです。

手順①(依頼主)
お焚き上げの依頼ができる神社や寺をインターネットなどを使って探します。元々お住まいの家から近い神社や寺を把握している場合は、問い合わせ先を調べましょう。

手順②(依頼主)
手順①で調べた神社や寺にお焚き上げの詳細を確認するため、問い合わせます。問い合わせの際、お焚き上げにかかる費用、遺影の郵送方法、供養証明書の有無、お焚き上げの実施時期を確認しましょう。

手順③(依頼主)
遺影を依頼先から指定された方法で郵送します。

手順④(神社 / 寺)
郵送された遺影から魂(お性根)を抜きます。この工程は「お性根抜き」や「魂抜き」、「閉眼供養」と呼ばれており、平たくいうならば遺影に宿った魂を供養するための作業です。この作業を通して、「魂の宿った写真」から「ただの写真」に戻します。

この供養を依頼する場合、依頼先の神社や寺にもよりますがお布施の費用相場は1~5万円です。なお、この工程を飛ばして手順⑤のみを行うことも可能です。

手順⑤(神社 / 寺)
手順④によって「ただの写真」となった遺影をお焚き上げします。

魂が宿っていない状態なので、この時点で特別な作業は不要となり燃えるゴミに出すことも可能です。しかし、一般ゴミと一緒に身内の写真を処分するのは心が痛む人も少なくないでしょう。実際そういった方が多いため、遺影の処分はお焚き上げを依頼することが一般的です。

手順⑥(神社 / 寺→依頼主)
供養およびお焚き上げが完了したタイミングで、「供養証明書」を発行してもらいます。一部の神社や寺では、供養証明書の代わりにお守りを配布するところもあるようです。必ず供養証明書が欲しい方は事前に確認することをおすすめします。

捨てずに飾る

思い出の写真として保管または飾る方法です。写真を縮小して写真立てに入れて飾ると場所も取らないためおすすめです。

仏壇の管理が難しくなったタイミングで遺影を一緒に処分することを検討する人が多いですが、この方法であれば仏壇がなくても思い出として身内の方の写真を残すことができます。

この場合、写真にずっと魂が宿ったままになってしまうのでお性根抜きを行ってから飾るようにしましょう。お性根抜きを行えばただの写真と同様に、机の上や引き出しの中に置くこともできるようになります。

遺影を処分する主な理由とは?

「遺影を処分したいと考えてしまうのは自分だけなんじゃないか?」と自身の考えに間違いがあるのではないかと不安に感じてしまう人もいるでしょう。ご安心ください。以下のように様々な理由で、遺影の処分を検討している人がいます。

・仏壇の継承または管理ができなくなってしまった。
・親族の遺品整理中に遺影写真が見つかった。
・仏壇の代わりに遺影写真と位牌で供養していたが、改めて整理したい。
・親族から遺影写真の処分を頼まれた。

遺影を処分することは悪いことではありません。人それぞれの理由があって然るべきです。処分したくなったら、その時に適切な方法で処分しましょう。

そもそも遺影写真とは?

遺影写真に対して、宗教的な深い意味合いがあると思っている人は少なくないでしょう。そのイメージが、遺影写真の処分に頭を悩ませる原因になっています。

しかし、そもそも遺影写真には宗教的な意味合いはありません。葬儀社が葬儀の演出の一環として始めたのが、遺影写真の始まりだといわれています。そのほかにも、日露戦争や日清戦争のあとに戦死者を供養する目的で肖像画が用いられたことが遺影の起源とする説もあります。

さらに、仏教の歴史を辿ると仏教は紀元前5世紀頃にスタートしており、「写真」という技術が世に広まる前から存在しているものです。そのため、遺影写真に仏教の教えが含まれている道理はないと断言できます。

遺影写真に関するよくある質問

遺影写真は日常生活であまり考えることのない物です。そのため、遺影写真の取り扱いについて改めて考えた時、様々な疑問が浮かんでくるものです。そこで、遺影写真に関するよくある質問をまとめました。是非参考にしてください。

Q.遺影写真はいつまで飾るべき?

A.四十九日まで飾るのが一般的です。亡くなった方が四十九日の法要によって次の世界に旅立つまで、遺影写真が仮の安置所になるとされています。

Q.遺影写真はどこに飾るべき?

A.四十九日までは、仏壇付近に棚を設けてその上に遺影写真を飾ります。四十九日後は、仏間や床の間に飾るのが一般的です。

ただし、遺影写真には宗教的な意味合いが全くありません。いわば、遺影写真は葬儀に使う一つのアイテムであり、それ以上でも以下でもありません。そのため、遺影写真をどこかに飾らなければ宗教の作法的に誤りがあるというわけでもありません。

したがって、遺影写真に対して特段の思い入れがない場合は、どこにも飾ることなく葬儀が終わってすぐに葬儀社やお寺に処分してもらっても何も問題はありません。

Q.遺影写真に宗教的な意味はある?

A.先述の通り、宗教的な意味はありません。

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